紅葉を楽しむ中で
すすきは黄金を増していた
陽の
世界の
角度が変わりつつあった
場所を移して
さらにドライブを続けた
小さな橋の上に降り立ったとき
水が綺麗な色で
混じりけのなさに驚いた
感動しつつ
どことなく、背中のあたりがあたたかい
振り向くと
陽がまんべんなく、わたしを抱きしめてくれるようで
わたしはこのまま
召されるんじゃないかと
魂が浮いていた気がする
川の水の音色は
体に流れる血流と揺らめいて
心がまっすぐ還っていくような在り様だった私