門前構えのその様相は
わたくしに天性の脚力を
試し置いたのだ
小石たちに道を尋ね
わたくしの足裏は
深く緑の艶やかに
戯れているようにも見え
けれどそれは
細胞の尖った結晶で弾むみたいに
体中の神経で
威嚇にも似た鋭い推進力で溢れていたということ
見えるもののなかに
優しいものが見えてきた頃
体中の
呼吸が落ち着いていた
まるくまるく
わたしは入門を許され
それは
安堵の塊りにでもなったみたいに
充たされて緑に包まれていった