「ヤナギバヒマワリ」
わたくしは、はじめて見るのだろう
野を超え川を超え自然深く空気清らに
身を投じ突っ伏していく心地で自然に溶けた
わたしは
身に付いた錆びを徐々に削ぎ落として行くみたいだった
ヤナギバヒマワリの咲く地帯に到着した
直に見るのは、初めてである
想像したよりも黄色は濃く、脳髄にじわじわ沁みて来る
土に膝をついて
ヤナギバヒマワリに挨拶を交わし撮影をする
見ているだけで
可愛らしくて可愛らしくて愛くるしさに陶酔していった
振り向いて、さらに驚く
ヤナギバヒマワリの咲き誇る地帯である
嗚呼
いくつもの花が束ねてあるように見える不思議
でも
ひとつのなかに幾つもの顔を持っているみたいでもある
魅力が香り立つ黄金色
色であるのに空気みたいにオーラみたいに煙立っていく
ヤナギバヒマワリに抱かれて
黄金の真っ只中に身を投じ撮影をした
それは、まさに
幸せの真っただ中にいる心地と光景であった
花に埋もれて眠る日は
いつか、どんな風にやって来るのだろう
嗚呼、今
幸福の色香の中で