曇りたる空を心模様とするならば
池の鏡に映して
女神の傍に行きたいとする空の駄々をこねる姿に見えた
それは求愛行動でもあるように
空の心模様を解いて遊ぶと
わたくしは、大自然に走りだして行った
嗚呼、列車はこの道を通ったのだろうか
わたくしは、レールの続く道を感じながらも
既存のレールのままには走りはしないのだろう
そうして、しかられながらも
わたくしは、大いなる自然に果敢に向かって行くことが好きである
おお、山のギリギリのツンとした際に触れてみたい
毛の生えたクジラの背中のようであった
おお、光に包まれてポカポカとした陽気に
目を閉じたらば
暖かさという感触の景色が見えて行くようであった
嗚呼、自然の様々な気配色に出逢いながらも
いよいよ、高みへと登って行った
すごい眺めに出逢った
高貴な気分に誘われ、妙にドッキドキしていった
雲の上でもなく
山々の連ねと青い水の路を一望できたことは
山々を超えてひた走って来た実感が込み上げて来るようであった
振り向くと、光に包まれた
旅人を労い褒め称えてくれる優しいハグをいただいた心地であった
ここはどこかとお聞きしたい方もいるようで
そうさなあ
石碑があったので激写しておくとしよう
五感六感、感覚によって取り込んでいく行為は
情報に触れる行為である
それには、美の流れと知識とがあり
紐解いていけば、一層深くなって行く
物事の構造にすら辿り着いて行けるのである
理解はそうやって生まれて行くのでありましょう