稀な機会でありましょう
扉向こうへ行ける運命を逃すわけには行かないのである
ホワイトラインにゴールドライン
飾り細工は天辺で冠のようである
わたくしは、堂々と向き合い
冠の門番に、お迎い入れのお願いをした
扉の隙間から零れ出して来る空気感は
何かを告げているようであり
「お迎え入れます」の御印を身に浴びましょう
扉向こうへ入って行くと
真っすぐ伸びる一本ロード
手入れの行き届いた目に優しい緑を眺めながらの
優雅なロードであった
優雅な道の先にあったのは
美の神技を細部に散りばめた神殿のような建造物
エメラルドグリーンの球体を見つけた
ゴールドの星を幾つも所持している様子
鳥獣であろうか
翼をもった生き物は球体を護衛しているのだろうか
建造物の玄関口からも
彼らの様子を見ることができる眺めがあった
建造物の両サイドにシンメトリーな配置、配属されているのである
太陽を空に掲げると
巨大な世界は、我が身を隠して影となり
重鎮としての面持ちを出現させて行くようであった
世界の明るさも暗さも儚さも深さも
光りを捉える者にのみ与えられる予見という種なのである